一部タイムマシンに乗った男
だいぶ前に話し掛けて来た、白髪頭でイカつい顔のオジさんの受刑者が、妙に低姿勢で接してくるので、年の功には、いつも以上に俺も低姿勢で接しなければと思ったので、そのようにしていたら、そのオジさんが『いやいや、一樹さん、やめて下さいよ。恐縮します』と言ってきたので、俺は『えっ⁉︎ 何で自分の下の名前を知っているんですか?』と聞いた。
するとどうやらシャバに居る時に、一度会っているらしいという事が、そのオジさんの話しで分かったが、俺の記憶の引き出しを探しても、このオジさんは出て来なかった。
しかし、知ったかするのは良くないと思ったので『すみません。昔の記憶があいまいで・・・』と謝った。
13歳〜15歳は年上の人だと思って会話をしていたら、あくる日年齢の話しになって、俺の2コ下だという衝撃の事実を知った。
最初は『こいつ首から上だけタイムマシーンに連れ去られたわ』と思ったけど、俺は今までの低姿勢を崩さずに『苦労されてきたんですね・・・』と言った。
今思えば、その言葉はなんか失礼だったかも・・・と反省している(>_<)