DJになりました
山口刑務所では毎週土曜日の昼の1時からラジオ放送で音楽が流れる。
流れる曲は、受刑者が選曲リストから選んで、リクエストカードという用紙にどうして流して欲しいかという理由や、メッセージやエピソードを書いて掟出する。
よく見るメッセージが『外で待ってくれている嫁や、子供達と一緒に聞いていた曲で、楽しかった時の事を思い出したいから』とか、『長年、自分が出所するのを待っててくれている彼女とドライブ中に聞いていた曲で、この曲を聞いて作業を頑張りたいから』の類いである。
このリクエストカードを見て選曲をして放送で流すというのがDJの役割なのだが、何故か俺がDJに抜擢された。
それで思った事というか、ツッコミたいところがいくつかあった❗️
まずはただの筋肉野郎に、DJは務まるのか⁉︎というより、DJにただの筋肉野郎は必要とされるべきなのか⁉︎という事。
次に、リクエストカードの内容について、先ほど書いたような内容のものが多いのだが、これは本当の事を書いてきているのか?あまりにも外で家族や彼女が待っていてくれる的なメッセージが多いから、話しを盛っていたり、カッコつけて嘘を書いとる奴も中にはおるんじゃないか⁉︎
これはひがんでいるわけじゃないよ( ・_・)
これを記しているまさに今、リクエストカードの束が手元に届いた。
すぐにそれっぽいメッセージを発見❗️
出所まで残り一年を切り、9年待たせている彼女と会えるのが嬉しい、よく彼女と一緒に聴いていた思い出の曲という内容。本当かよ⁉︎
まさか二次元の彼女じゃないでしょうね〜⁉︎と思ってしまう今日この頃・・・💦
続く