亀田に勝ったら1000万円の話2
オーディションに何人くらい来ていたのかは分からないけど、少なくはない人数だった。
亀田とやれるのは、その中から確か4人だったと思う。
ごめんね、みんな! その中の一枠は俺って決まってるんだ。と心の中で思っていた。
スパーリングの対戦相手の決まった俺は、ビビる気持ちを抑え込んで、試合の時間が来るのを待っていた。
出番の少し前に、これを付けて下さい!と赤色のヘッドギアを渡された。
すぐに装着した。
見た目がまるでロックマンみたいになった。
カッコ良くはなかった。
せっかくだから『ロックバスター』と言い一人で遊んでみた。
誰も何も言ってくれんかった。
何も言わんのは一番いかんよと思った・・・。
そして、ついに俺の出番がやってきた。
リングサイドではまるでバズーカのような大きなカメラで撮影していた。
俺は心の中でダースベイダーのテーマ曲を流してリングインした。
3分2ラウンドだったけな?
ちょっと忘れたけど、何とか怪我無く、リングを下りる事ができた。
多分、春山選手はソルジャーボーイは実は強かった・・・と思ってくれたはずだ・・・。
何度も言うが・・・多分・・・(>_<)
試合後には密着取材の予定があり、普段の様子などを撮ると聞かされていたので、スパーリングを終えた俺は、密着取材で撮影をされる時に、どんな面白い事をしてやろうか⁉︎という事しか考えていませんでしたが、俺が狙ってウケを取りに行くと、高確率でスベるという伝説的ジンクスがあるという事に気付いていた為、どうしようか悩まされました。
続く